名詞 / Noun サステナビリティ ファッション マーケティング SDGs 2010年代後半〜

サーキュラーエコノミー

さーきゅらーえこのみー

語釈(定義)

① 辞書的・原義的な意味

「循環型経済」。資源を一方通行で消費・廃棄する従来の「リニアエコノミー(直線型経済)」に対し、製品や素材を循環させて廃棄を最小化する経済モデル。

② ポップカルチャー・消費文脈での意味

ファッション業界で急速に広まった「捨てない」トレンドの理論的バックボーン。

▶ 古着ブーム、リセールアプリ(メルカリ、Depop)、サブスクレンタル(airCloset)などが「実装例」
▶ 「新品を買う=ダサい」というZ世代の価値観シフトを正当化する魔法の言葉
▶ ブランド側も「アップサイクル」「リペアサービス」で対応(パタゴニア、H&M回収ボックス等)

③ 機能的な意味(なぜ使われるか)

「エコ意識高い消費してます」を一語で表現できる便利ワード。企業のサステナビリティ報告書では必須語彙。

詳しい解説

エレン・マッカーサー財団が提唱する概念で、「作る→使う→捨てる」の一方通行(リニア)ではなく、製品を長く使い、修理し、最終的には素材として再生させる閉鎖循環(クローズドループ)を目指す。

アパレル業界では特に深刻で、世界で年間9,200万トンの繊維廃棄物が発生。金額にして約22兆円(1,500億ドル)相当の原材料価値が毎年ゴミになっている。毎秒、ゴミ収集車1台分の衣類が焼却か埋立されている計算だ。

この危機感から、フランスでは2022年に世界初の「衣類廃棄禁止法(AGEC法)」が施行。EUも2026年7月から「アパレル廃棄禁止規則」を適用予定で、売れ残りの焼却・埋立が違法となる時代に突入する。

用例・使い方

format_quote サーキュラーエコノミー+名詞:サーキュラーエコノミー型ビジネスモデル、サーキュラーエコノミー戦略
format_quote 用例:「当社はサーキュラーエコノミーの実現に向け、製品回収プログラムを開始しました」
format_quote 「サーキュラーファッションが次の10年のメガトレンドになる」

よくある質問

サーキュラーエコノミーとは簡単に言うと何ですか? expand_more

「ゴミを出さない経済」のこと。従来の「作って売って捨てる」一方通行モデル(リニアエコノミー)に対し、製品を長く使い、修理し、最後は素材としてリサイクルして新しい製品に生まれ変わらせる循環型の仕組みです。

なぜファッション業界で特に注目されているのですか? expand_more

ファッション業界は廃棄問題が深刻だからです。世界で年間9,200万トンの繊維廃棄物が発生し、約22兆円相当の価値がゴミになっています。ファストファッションの台頭で生産量は15年で倍増した一方、服の寿命は36%短くなりました。

法規制はどうなっていますか? expand_more

急速に厳格化しています。フランスでは2022年に世界初の「衣類廃棄禁止法(AGEC法)」が施行され、売れ残りの焼却・埋立が禁止に。違反企業には最大250万円の罰金。EUでも2026年7月から同様の規制が適用予定です。

二次流通(メルカリ等)との関係は? expand_more

実は好循環の関係です。研究によると、リセールバリュー(中古での売却価格)が高いブランドほど、消費者は新品も買いやすくなります。「将来売れる」と思えば実質コストが下がるため、購入のハードルが下がるのです。

企業は具体的に何をしていますか? expand_more

主な取り組みは①リペアサービス(パタゴニア等)②回収・リサイクルプログラム(H&M回収ボックス等)③レンタル・サブスク(airCloset等)④AI需要予測による過剰生産抑制⑤ブロックチェーンでのトレーサビリティ確保など多岐にわたります。