採用プロセスのAI化が進行中らしい。
効率化。
客観性。
バイアス排除。
理屈はわかる。
でも正直、
こんなことをさせられる今の就活生は、
ちょっとかわいそうだと思ってしまう。
いやげもの、という文化
みうらじゅんが言った「いやげもの」。
たとえば──
静岡県の施設で採取された、不敵な笑みを浮かべるパンダのシール。
目黒寄生虫館に売っている、妙にかわいい寄生虫キーホルダー。
逆さまにすると少しだけエッチな絵柄になる、大人のマッチ。
困る。
いらない。
でも、なぜか買ってしまう。
「いやなのに、愛でてしまう」。
それが、いやげものの視座だった。
しかし今回は違う
今回は、愛でられない。
ほんとうに、いや。
いやげものではなく、いやすぎものである。
真面目にHRソリューションを考えている方には恐縮だが、
AI面接周辺の“いやネーミング”を考えてみた。
AI面接の“いやネーミング”
- “まばたき監査くん”
- 志望動機パクリ検知マシン
- 無表情減点システム
- 声帯コンプラチェッカー
もうこの時点で、就活が人体実験の様相を呈してくる。
面談時:就活生向け表示プラグイン
──親切ではない。もう、いやすぎる。
もし、リモート面接の画面の右上に
リアルタイムで評価が表示されるとしたらどうだろう。
面接官には見えないが、
自分には見えてしまう数値。
それはアドバイスではない。
実況だ。
例えば──
- 内定確率リアルタイム表示
- あなたは代替可能度何%?表示
- 共感度バー常時表示
- 空気読めてますか?通知
- 最適化スマイル強制ガイドフレーム
「もう少し口角を上げてください」
「笑顔角度:推奨値まであと3°」
……怖い。
これは面接ではない。
チューニングだ。
人間を最適化対象にした瞬間、会話は操作になる。
面接官向けプラグイン
──“ありそうで嫌すぎる拡張パック”
- 辞退確率スコア
- 本命/滑り止め推定表示
- SNS人格査定サービス
- 友達の質スコアリング
ここまで来ると、人材ではなくリスク商品である。
そして、いちばんイヤなのは
数値が出ることではない。
自分がその数値を見ながら話さなければならないことだ。
人間の揺らぎは、本来“誤差”ではない。
でもARに乗った瞬間、それは修正対象になる。